PRODUCT #36
こんにちは、PRODUCTです。
今回はいつもと趣向を変えてデニムの裾上げについて。
洋服を選ぶポイントとしてデザインはもちろん、生地感や機能性だったりといろいろポイントはありますが、やっぱり重要なのはサイズ感。
いくら気に入ったデザインだったりしても小さければ根本的に着れないし、大きいものはわざと大きめで着ることもありますが基本的にはジャストフィット。
そんな中でもボトムは特にデリケート。まずウエスト、ヒップ回りがしっくりこないと履けないし、その上細さ、太さがありますからせめて股下だけでも合わせたい。
というわけで、STANDARD CALIFORNIAではボトムを購入いただいたお客様に裾上げサービスをさせていただいております。
裾上げされたことがある方もこれからの方も今回はそのデニムの裾上げ加工のご紹介。
糸の種類
まず糸の種類を大きく分けると、綿糸(カタン)画像左(LEVI'S 501XX)、スパン糸(ポリエステル)画像中(LEVI'S 501 66)、コア糸(中心がポリエステルで回りが綿の2層構造)画像右(SD 901 66)の3種類。
それぞれ特徴があって綿糸は501XXなどのいわいるヴィンテージデニムに使われていたもので経年変化などの雰囲気は抜群なのだけと強度がなく、スパン糸はその反対で経年変化などの雰囲気はないけど強度は抜群といった具合。
となるとその良いとこ取りのはないんですか、あるんですというのがコア糸。ポリエステルの糸を芯としてその回りを綿で包み込んでいるから雰囲気抜群で強度も抜群。
STANDARD CALIFORNIAでは実際に工場で縫製糸にも使っているそのコア糸を使用。
糸色と糸番手
次に糸色と糸番手(太さ)。
デニムの品番によって糸のカラーが違います。
#S901 YELLOW(画像左上)
#S905、#S906、#901 66 GOLDEN BROWN(画像右上)
#S911(BLACK DENIM) BROWN or BLACK(画像下)
そして糸の番手(太さ)は上糸(表側)はステッチがきれいに見えるように少し太めの20番、下糸(裏面)はチェーンステッチのためどうしても糸が重なりごろつきやすいので少し細めの30番を使用。
チェーンステッチ
いよいよ裾上げ。
希望の丈に縫い代を加えた寸法でカットし(画像左上)、あとはミシンに付いたラッパ(画像右上)と呼ばれる裾上げ用の三つ折りのアタッチメントに流し込みながら勢いよく縫製(画像左下)。
チェーンステッチは返し縫いが出来ず、しかもほどけやすいので最後に縫い目を重ねて完成(画像右下)です。
糸の感じといい、すでに若干出ているウネ感といい経年変化が楽しみな仕上がり。
デニム以外のチノ、コーデュロイなどのボトムはもちろん(こちらは本縫い仕上げ)、
ヴィンテージ加工デニムは裾上げ+ユーズド加工(有料)も可能ですのでこちらも是非。